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「鼠志野亀甲絵茶碗」
(ねずみしの きっこうえ ちゃわん)
昭和28年(1953)
高:8.5*径:13.0
愛知県陶磁資料館(川崎音三氏寄贈)
鼠志野は、素地に鬼板で化粧した後、模様を掻き落として長石を原料とする釉薬(志野釉)を施し、鼠色の地に模様を白抜した志野の一種で、桃山時代に茶陶として焼成された。美濃で志野の陶片を発見した豊蔵は、古窯跡近くに陶房を構え研究を重ねながら「荒川志野」と呼ばれる独自の作風を確立した。やや厚手のふくよかな器形に、鉄化粧と長石釉の濃淡で緋色に鼠色が、貫入や梅華皮をともなって霜降り状に表出し、浮かび上がるように現れた亀甲の文様と共に、新鮮な装飾効果を生みだしている。
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